6/25 (日) 明治安田Ｊ１リーグ
第16節

どちらのチームもやるべきサッカーをして勝つためにプレーしていた試合だったと思いますので、すごく良い試合だったのではないでしょうか。
浦和レッズは本当に強いチームなので、とにかく自分たちの持っている力をしっかり出し切れてやっと勝てるかどうかというところだと思います。まずは力を出し切ることからしっかりやろうと伝えました。
どうやって相手の良いところを潰すかというところ、潰しにいったところでまた次の形を持っているのですごく難しいチームと浦和レッズに対してはそう思っています。
しっかり走るところは走る、ぶつかるところはぶつかる、全てにおいてどこかで手を抜いたら絶対に勝てないので、今日はやるべきことを全部チームがやってくれたので結果を持ち帰ることができたと思っています。
鳥栖の街でサッカーをやっていく中で、街の雰囲気自体がサガン鳥栖と一つになっていて、勝ちに出来そうな試合を引き分けあるいは負けてしまうと、結果にすごく影響されて、サガン鳥栖はダメかなという雰囲気になってしまい、そういうところで揺れてしまうことがどうしてもあります。
私はやり方というのを常にブレずに一つの芯をもってやるべきだと思っています。ここ最近の結果が負けているわけではなかったにしても勝ち切れない試合が少し続いたりしていることで自信がないというような雰囲気、鳥栖では欲張った結果を求めてはいけないのかと選手たちは感じているんじゃないかというところもありました。鳥栖でも必ず高い目標をもってサッカーに取り組んで大丈夫、何でそうなのかというところも含めて自分たちのサッカーに自信をもつようにと色々な方法を使って選手たちに伝えました。今日のプレーを見ている限りはそういった部分を理解してくれてグラウンドの上で表現してくれたんじゃないかと思います。
今日のような考え方に基づいてメンタルでサッカーに取り組んでいけば鳥栖でも絶対に結果が出せると思いますし、皆さんも感じたと思います。そういった見方をしても結果だけでなくて選手の戦い方に満足しています。
対戦相手が浦和レッズということもあって、スタジアムが多くのファン・サポーターの方で埋め尽くされていたと思います。このホームのスタジアムで戦う時は、アウェイでやる時と違って一押しも二押しもして頂いているなという感じがあります。ファン・サポーターの方に伝えておきたいのは、どこと戦う時もサガン鳥栖は全力を出し切って最高のゲームをしたいと思っていますので、対戦相手に関わらずホームゲームは常に満員にしてくれることを改めてお願いしたいです。
戦術的な部分は、鎌田大地選手とビクトルイバルボ選手を前に置いて、右に小野裕二選手、左に原川力選手という形で前からプレスにいってバランスをとりました。まずは4-2-4と言ってもいいような形でこの試合に入り、すごくうまくいきました。前からプレスにいく時は4-2-4、そこで最初のプレスにいけなかったり、かわされてしまって受け流す時には5-3-2という形で福田晃斗選手が右に落ちて小野裕二選手が中に少し絞ってという形で、バランスのとれたすごく良いサッカーをしていました。逆にこちらがボールをもっている時には4-3-2-1という形を選手にイメージさせて、後はボールのある場所によっていろいろやりました。戦術的にどのようにして戦ったというところを数字でまとめるとそういう形だと思います。
試合終盤は5-4-1にしたり、前半に原川力選手が交代した時は4-4-2で一度落ち着こうと、状況によってプレーしたところもあります。その時その時に何でこういう戦いをするというのを選手たちはよく理解してプレーしたと思います。そういった部分も含めて本当にトータルで今日は選手を評価したいと思います。

ボールを持たれてしまうのはしょうがないですけど、しっかりプレスにいければボールを奪えるとみんな思っていたし、それがうまくハマったかなと思います。そして、走るということに関しては本当にウチのチームは負けないですし、アキト(福田晃斗選手)もスプリントでよく出ていってくれるので、そういった部分でウチが良かったと思います。
(先制ゴールについて)相手の大きい選手が他の選手についていたので、前半からいいボールがあがっていたし、チャンスはあるかなと思っていました。前半のセットプレーでは結構動きをいれてやっていたのですが、そんなにマークがタイトじゃなかったので、(ゴールの場面では)あまり動き過ぎずに最後のところだけ振り切って、決めるならここしかないと思いました。
(負傷から戻ってきて)チームには迷惑をかけてしまいましたけど、自分のパフォーマンスが出せるようになってからやろうと思っていました。時間を与えてくれたチームに感謝していますし、ここからまた試合も続くのでケアをしっかりして離脱しないようにやっていきたい。

相手がどんどん人数をかけて攻めてくるのは分かっていたので、そこはどうしても合わせざるをえなかったです。
後ろ5枚に合わせて、相手がミスした時のカウンターはチャンスがあるというのはずっとチームでもわかっていました。そのチャンスで後半に自分が得点できたのですが、それは狙い通りだったと思います。
(初ゴールの感想は)今日は鎌田大地選手の鳥栖でのラストマッチで、勝って送れたというのが本当に一番嬉しかったです。自分の初ゴールというよりもそこが良かったです。
相手GKと1対1の場面でしたし、あそこしか狙う所がなかったです。入らなかったら仕方ないなというくらいの気持ちでシュートしたのですが入って良かったです。
(ファン・サポーターの皆さまへ)アウェイでなかなか勝てていないですけど、浦和レッズに勝って勢いづくと思います。天皇杯から連勝できているので、このまま勢いを落とさずに勝っていければいいなと思っています。
ユタカさん(吉田豊選手)と試合前に毎回この雰囲気でプレーできたらいいねと話したのですが、本当に最高でした。今日のような雰囲気を毎回作っていただけたらありがたいなと、選手、チームみんな思っています。これからも応援よろしくお願いします。

(自分自身にとって)最後になるのでしっかり勝点3を取ろうと思って試合に入りました。
スタジアムが凄くいい雰囲気でしたし、本当に過去一番だったと思えるような試合と言える位いい内容でしたし、とにかく勝ててよかったです。みんな本当に戦っていましたし、走っていましたし、チーム一体となって戦えていた感じがしました。
(先制点に繋がったコーナーキックについて)ユウジくん(小野裕二選手)が相手との勝負に勝って決めた素晴らしいゴールだったと思います。
2年半という短い間でしたが、本当に熱い応援ありがとうございました。しっかり向こうでも結果を残せるように頑張りますので、場所は違いますけどこれからも応援よろしくお願いします。