今の率直な気持ちをお聞かせください。
日本のJリーグで指揮をできることに大変嬉しく思います。
ここから長く指導をとって、いい指導、いい成績を残せたらと思います。
サガン鳥栖は堅い守りをベースとしています。その中で2018シーズンはリーグ最少得点となった点については?
まず、サッカーは人生と同じでバランスを取ることが大事です。
ディフェンスを整えること、攻撃を良くすること、それが非常に大事です。先ほど社長とお話をしましたが、ピッチで表現しなければなりません。
指揮する中で具体的な目標について。
まずクラブが目標を大きく掲げること。そしてチーム、次に選手たちで目標をつくることが大事です。
今季のサガン鳥栖の試合をどれくらいご覧になって、それを踏まえてどのような印象を持っているか。
2018シーズンの試合は全て見ました。とてもいい印象を持っています。
二人の監督はそれぞれ違ったやり方をとっていました。金明輝監督が変え、私がここにいることは更なる変化をするために来ています。
どこのチームもシーズンごとに変化をします。そして私たちはその段階にいると思っています。
監督が目指すサッカーについて。
私が今までやってきたのはコンビネーションサッカーですので、そのように考えています。しかし、プロの世界は勝つことが大事です。そして、どのように勝つがか大事だと私は思います。
チームがどういう風に戦って、勝つというところで皆さんが誇りに持てるチームにしたいと思います。そのために私たちは来ました。
コンビネーションのイメージについて。
コンビネーションサッカーとは、たくさん蹴る、動かすというわけではありません。まず目的を持つことです。繋げるだけではなく、しっかりゴールへ運ぶことが必要になります。ヨハンクライフが言っていた言葉で、我々がボールを持っていたら、相手が持っていない状況です。なんで相手にボールを持たせなければいけないのでしょうか。相手がボールを持つときは、相手のゴールの中にボールがあるときだけで十分です。
コンビネーションサッカーはそれを実現する上で非常に難しいサッカーです。私がここにいるということは、そういったことをチームに浸透させることを求められていると思います。
Jリーグで初めて指揮すること、海外で初めての指揮についての想い。
どのような人たちが、どういったプレーをして、どのような関係者がいるのかを分析しました。日本のJリーグは成長していますし、高いレベルを持っています。その成長の過程の中で私の力が発揮できればと願っています。
フェルナンド・トーレス選手とは現役時代ともにプレーをされていましたが、これから監督と選手という立場になる点について。
まず、サガン鳥栖というクラブでスペインが誇る選手が所属していることは素晴らしいと思います。
彼とは2002年に携わって、今回指導者として一緒に携われることを誇りに思います。もちろん彼は年齢を増して、何か変化をしていると思いますが、彼と一緒に戦えることを楽しみにしています。もともと持っている力を発揮させることがこのクラブにとって大事なことだと思います。
そして彼に限らず全ての選手の最大限の力を発揮させること非常に重要です。
サガン鳥栖ファン・サポーターの皆さまへメッセージ
ファン・サポーターの皆さまにとって誇りになれるようなチームをつくっていこうと私は考えています。
勝つだけでなく、努力する姿を見せて、そういったことを見出していきたい。